つ ば さ
でもね、私、だいぶお節介な性格らしいから。放っておけない。
「綾人、大丈夫?」
そう言えば、わかる気がした。
綾人のことだもん。自分のことはきちんとわかる人だから。
「あ-…はい。大丈夫、ではないみたいですね。」
「そっか。」
「なんですかね。怖いです。今まで適当にやってきたから、こうやって記録がちゃんとでちゃうと怖い…。
俺の意志とは裏腹に、勝手に記録が一人歩きしていくんです。もう、見えないところにまで先に行っちゃった気がしますよ。
だから、なんか、本気で跳べなくなりました。現状維持ができればそれでいいやって…。」
そんなふうに思ってたんだ。