つ ば さ

そう考えて、若干憂鬱になりかけていたら由里香先輩が声をかけてくれた。

的確に、必要な時に声をかけてくれたり叱ってくれたり…。

先輩はエスパーだと思う。



「どうしたの綾人?
最近は調子良かったのに、今日はなんか変よ?」

「…そうっすかね?」

「そうだよ~。まぁ、違うならいいんだけどさ…。
あたしが綾人を見ていられるのもあと少しなんだから、最高のジャンプじゃなきゃ嫌なんだもん!
しっかりしてよねっ!」



バンッと音が出るくらい背中を強く叩かれた。

痛いってか力強すぎです…。



けど、気合いは入った。

今までのお礼の意味も込めて、俺のベスト出さなきゃな。



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