つ ば さ

「それをわかってやるのか否か、それだけで練習の質が変わる。
200mのインターバルだって、ただ10本走るのと、きちんとフォームを気にしたり、スピードに乗ることを意識したりするのは、練習として全然違うんだ。」





…そういう事なのか。

確かに俺はただただ走っておけばいいと思っていた。





「わかったか?」





巧先輩はニカッと笑顔を見せた。
キツい練習のあとだとは思えない爽やかな笑顔。

…ヤバい、カッコよすぎる。





「わかりました。」


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