つ ば さ
「綾人、アイス買いに行くぞ。」
「は-…い。」
ま、由里香先輩怖いとかいろいろ言いながらも、部活はすごく楽しい。
ずっと、続いたらいいのに。
「由里香様、どうぞ。」
「ありがとっ♪」
由里香先輩は、巧先輩から受け取ったアイスを食べながら歩き始めた。
その横を俺と巧先輩。
これがいつものスタイル。
「明日も暑そうだね。」
由里香先輩がそう言うと、夏の湿った風が俺たちの間をふわっと通り過ぎた。
「だな-…。」
…よし、明日も練習頑張ろう。
そう決意した俺の腕を、ジリジリと真夏の太陽が焦がした。