日本女児VS肉食獣

「僕は、花巻雪乃介。君は?」

名前聞いといたほうが、生徒入学式受付にチェック入れやすいし。

「はっ花巻先輩…あっあたしは、鮎川 歩穂(アユカワ アユホ)です…」

「ははっアユアユだね!!」

「うっ…それ、結構気にしてるんです…」

ちょっと、苦い顔をする鮎川さん。

「えっ?!ごめんね?!じゃあ、歩穂ちゃんかな?」

「はっはい…」

「僕のことは、雪乃介でいいよ」

にっこりそう笑うと、

「え…は…はい///」

ボボボッと赤くなった歩穂ちゃん。

「あっあゆ?!」

ふらりと倒れた歩穂ちゃんを、僕が抱き留めた。

「「「「「「キャーーーーっ!!!!」」」」」」

歓声が湧き起こる。

「あの、僕が歩穂ちゃんを保健室まで連れていくので、他はこの人についていって?」

僕は、みぃに後を任せ、歩穂ちゃんを保健室に連れていった。



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