日本女児VS肉食獣
獲物を狙う虎の『誘い』
「ん……」
「歩穂ちゃん?大丈夫?」
「へ…あっ!」
ガバッと起き上がった歩穂ちゃん。
でもすぐにフラッとしてしまう。
「無理しちゃダメだよ?」
僕は、そっとベットに寝かせてあげた。
目も覚ましたし、一応僕も帰らないと。
「じゃあ、僕は行くね?お大事に」
そう告げて帰ろうとした僕に、
「待って!!」
歩穂ちゃんの声がかかる。
「ん?」
笑顔で振り返ると、歩穂ちゃんははにかんだ笑顔で、
「ありがとう。雪…乃…さんっ」
お礼を言ってくれた。
「ふふっ…どういたしまして」
僕は一言残し、保健室からでた。
すると、
「よぉ雪乃介。早速ヤってたのか?手頃に女捕まえられて、羨ましいな」
どっかで聞いたことあるような声がした。
誰だ…?
僕は声のほうに、顔を向けた。