日本女児VS肉食獣
「あっ…帳…」
そう。声をかけてきた奴は、さっき会った帳だった。
だいたい、ヤるだなんて…はしたないなぁ。
「どうだったんだ?」
なんだよ。どうだったって。
「いや、別に何もしていないけど」
「はっ?お前、女にも手だせねぇチェリーくんか?」
“ハハッ"と鼻で笑う帳。
「チェリーくんじゃない。僕は、そんな趣味はない」
「はぁ?趣味とかじゃなくて、ヤるのは健全な男なんだし、当たり前のことだろ」
コイツ…いい奴かと思ったけど、全然だな。
僕を完璧に『男』だと思ってるし…まぁ外見だけ見れば、当たり前だけど。
「…それは、生涯愛し抜ける覚悟の元に成り立つものだ。お前は、性に対しての責任感が全くない。そんな奴に、する資格はない」
僕は、きっぱりと自分が思ったことを言った。