日本女児VS肉食獣
「またそんな適当に扱って…」
僕が帳をジト目で見ると、
「コイツらがそうしてくれって言ってんだからいーじゃねぇーか。なぁ、まき」
「っはぁー…それはい〜けどぉ〜あたし、みきだしね」
「ありっ間違えちったっ」
はぁ…なんて適当な男だ。
「ねぇ灑…」
ムスッ
あらら…完璧拗ねてるよ。これ。
「灑牙…あれ、根に持ってるの?可愛いお」
ギロッ
「…ごめん」
"可愛い男の子"が、本人はそうとう気に入らなかったらしい。
口に出されるのも、ナシみたいだ。
「とりあえず、僕らは出るよ。邪魔して悪かったね。帳」
「いやー俺は雪乃介に逢えて超嬉しかったけど?」
「またそんっえっ…灑牙?」
僕が帳と話していると、何故か灑牙に僕の腕を、廊下から少し進んだとこまで引かれた。