日本女児VS肉食獣

「今年はクラス、一緒かなー?」

玄関の掲示板に、張り出されているクラス表を見る。

みぃは、クラス表を見るため、ピョンピョン飛んでいる。

「何そんなに跳ねてるの?」

「だって、前男子ばっかで見えないし、雪乃はやく見たいでしょ?」

「いいよ。僕が見るから」

僕はこれでも、177cmある。

みぃは、164cmあるけど…まぁ女子ではデカいほうだよね。

「ま…ま…ま…あっ…3−Aだ。僕は…3−A!!」

僕はみぃに報告するため、くるりと踵を翻した。

「みぃ!3−」

ドンッ

誰かにぶつかった。
なんか朝から2回も痛いめに…

「すいません」

僕は、頭を下げたままさっと謝り、人混みから抜けた。

ガシッと肩を掴まれる。

「オイ。待てよてめぇ…顔見て土下座しろ」

何コイツ。ムカつく奴にぶつかったなぁ〜

ザワザワ…

周りが五月蝿くなってきたし、ここは素直に土下座しよう。

「…はぁ…わかりました」

僕は躊躇無く、土下座をした。

「美しい…って、ハッ!!雪乃介様に土下座させるなんて、あんた誰よ!」

1人の女の子が言い出すと、周りが“そーよそーよ!"って同調しだした。

ほんと騒がしいな…



< 6 / 113 >

この作品をシェア

pagetop