日本女児VS肉食獣
「今年はクラス、一緒かなー?」
玄関の掲示板に、張り出されているクラス表を見る。
みぃは、クラス表を見るため、ピョンピョン飛んでいる。
「何そんなに跳ねてるの?」
「だって、前男子ばっかで見えないし、雪乃はやく見たいでしょ?」
「いいよ。僕が見るから」
僕はこれでも、177cmある。
みぃは、164cmあるけど…まぁ女子ではデカいほうだよね。
「ま…ま…ま…あっ…3−Aだ。僕は…3−A!!」
僕はみぃに報告するため、くるりと踵を翻した。
「みぃ!3−」
ドンッ
誰かにぶつかった。
なんか朝から2回も痛いめに…
「すいません」
僕は、頭を下げたままさっと謝り、人混みから抜けた。
ガシッと肩を掴まれる。
「オイ。待てよてめぇ…顔見て土下座しろ」
何コイツ。ムカつく奴にぶつかったなぁ〜
ザワザワ…
周りが五月蝿くなってきたし、ここは素直に土下座しよう。
「…はぁ…わかりました」
僕は躊躇無く、土下座をした。
「美しい…って、ハッ!!雪乃介様に土下座させるなんて、あんた誰よ!」
1人の女の子が言い出すと、周りが“そーよそーよ!"って同調しだした。
ほんと騒がしいな…