日本女児VS肉食獣
「てめ…ざけ…なよっ!!」
「……うるさ…しず…にし…」
2人の…声?
「蓬田組の若頭と、椰那帳ね」
「……みたいだね」
僕達は止めていた足を進め、そろりそろり声の出所へと近付く。
「う…の組の奴に…手ぇ出し…のは、…前の部下だ…う」
「うるせぇ!!お前らんとこが俺らの情報ハッキングしたからだろっ!!」
うわっ…柊葵めっちゃ冷静なのに、帳がキレてるのまるわかりだ…
声がデカい。
ていうか…
「う…く…」
「…くそっ…っ、」
「ぐ…」
所々に、人が倒れてるんですケド?!
「ちょっ、雪乃…」
「いや、これはどうすることも…出来ないよ…」
僕達が小声で話していると、
バキッガシャァン!!
再び酷い音が鳴り響いた。