日本女児VS肉食獣
「…さっきの質問に答えてなかったな。アイツ等は、あの倉庫の中で戦ってる」
めちゃくちゃすごい音したのに、平然と話を戻す桂さん。
す…すごい…
「そ…そうですか。ていうか、助けに行かなくていいんですか?」
「…1対1だからな。俺達は、帳と蛇が戦ってる間、このしたっぱ達と戦うしかねーんだ」
「でも…僕、いってきます」
怪我されて、学校に来れなくなってしまっては困る。
これは生徒会長の僕の跡を引き継いだ、舞のためにも止めるべきだ。
それに、怪我していいことなんてひとつもない。
「は?普通の奴が手に負える相手じゃねーぞっ?!」
桂さんはそう言って止めてくるが、
「大丈夫です。桂さん」
僕はにこりと笑って、倉庫に走った。
ズシャッ
ボカッ
ドカッ
凄まじい音が聞こえてくる。
空手じゃ殴る蹴るは当たり前だろ…!!
そう、自分に言い聞かせて。