日本女児VS肉食獣
重たく冷たいドアを、1人入るくらい開いて、僕はそっと中を覗き込んだ。
「ごほっ…」
埃っぽいし、薄暗い。
「気味わ」
ドカッ
「?!」
殴る音?誰がやられてる?!
「ぐほっ…」
「……帳、これにこりたら、もううちに仕掛けてくるな。俺は別に、お前等と戦いたいわけじゃねぇ」
「…くっ…こんだけボコッといて、どの口が言ってんだよ…くはっ…」
ピチャッ
鉄の匂いが漂ってる。
完璧に血の匂いだ…
「俺は…お前には…負けねー…」
「……おい、フラフラだぞ。いい加減やめ「うるせぇえっ!!」
めちゃめちゃキレてる…?帳ってば…こんなキャラだったっけ?
ジャリ
あっ…ヤバい。石踏んだ…
「「?!」」
2人は音に気付いてか、こちらを向いた。