日本女児VS肉食獣

｢……雪乃？｣

｢雪乃介？｣

｢あっはははは…どーもー…｣

｢…何故ここに？｣

｢えっと…隣町で乱闘があってるって聞いて…｣

僕が柊葵に説明していると、

｢止めんなよ｣

｢は？｣

殺気立つ声が耳を貫いた。

｢俺は今、ケジメ付けてんだ。止めんな｣

ピリピリしてる…そこまで柊葵に何の恨みが？

｢…悪いな、雪乃。コイツがそう言ってんだ。やっぱり終わらせるためには、戦うことが１番らしい｣

｢えっ…｣

僕は、それを止めに来たんだよ!!

｢いくぞっ!!蛇｣

｢…あぁ｣

｢ちょっ…｣

僕の話も聞けよ!!

ドカッ
シュッ
バキッ
ドスッ

……見て見ぬフリ？
そんなの、この花巻雪乃介にはあわない。

怪我してもらっちゃ困る!!
停学になんか…させねぇ。