日本女児VS肉食獣
「いや、俺が一方的だった。見ず知らずの奴に土下座までさせて、すまなかったな」
ほんとに眉を下げて、謝っている不良さん。
「あぁ…いえ。あの場をおさめるための、最善の策だったと判断したまでです」
「ふ…面白いな。雪乃介は」
「は…?」
なんだこの人。僕のこと、面白いだなんて…始業式そうそう、変な人に出会ったもんだ。
「俺のことは、帳と呼べ。じゃあまたな」
「えっ…あの…」
もう会うことはないと思うんですけど……
不良さん…もとい、帳は、走り去って行った。
「なんなんだろーね?あのヤンキー」
「うん。始業式、結構めちゃくちゃになったんじゃ…?」
「大丈夫だよー!雪乃がいれば」
「?」
何それ?