日本女児VS肉食獣
虎の『涙』
「ここね…」
着いたところは、あの病院。
「…随分と立派だな」
柊葵は病院の佇まいを見て、ひとり関心している。
「人も…意外に多いな…」
篤輔さんが一言。
確かに、出入りしている人が多い。
それにしても…
「やけに騒がしくないすか?」
暁輔が僕と同じ疑問を口に出した。
「確かに…」
ザワザワ
バタバタ…
「院長!!」
「何だね、そんなに慌てて…」
「どっどうなさるんですか?!」
……?
「…何かあったみたいだな」
「そうね。ちょっと…ヤバい感じかも」
みぃと柊葵は目をキリッとさせて、真剣に院長と慌ててる人の姿を眺めている。