落ち魁
ーお前

何故・・・

あたいは目を疑ったよ

目の前に

夢にまで見た男がいんだ

ー父ちゃん

会いたかった

あたいは呟いた

母ちゃんもいた

ーあんたこんなになっちまって・・・

ごめんね

母親はあたいの

誰も触れようとしない瘤を優しく撫でた

もういい

それだけで十分だ

あたいは全てを許す
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