片オモイ×片キライ

声がした方を見てみると

そこには、カッコいい男の人がいた。

スラッとしてて、体も引きしまってて

いかにも、スポーツマンって感じなんだけど

エプロンに、手にはジョウロだから

そのミスマッチがおかしい。


「あっ
　スイマセン・・・
　勝手に入っちゃって・・・」

「気にしないで
　君は・・・？！」

「は、初めましてっ
　１年の藤川美織です！」

「ふぅん
　藤川さんね！
　僕、秀汰。
　こう見えても、２年だから
　よろしくね！」

「はい！
　こちらこそ、よろしくお願いしますっ」

「それで、何しに来たの？！
　誰か探しに来た感じだけど・・・」

「あっ　えっと・・・
　秀汰先パイより
　ちょっと小さいの背の男子って
　見ませんでした？！」

「あぁ・・・
　たぶん、あそこの日陰で
　寝てた子だと思うんだけど・・・」

「分かりました！
　ありがとうございました！！！
　でわ、失礼しますっ」

「うん
　じゃあね！」