片オモイ×片キライ
どれだけ時間が経ったのだろう。

重い瞼を開けて見る。

すると、遠くの方で

美織の姿が見えた。



「美っ・・・」



美織って叫ぼうとしたけど

やめた。

・・・美織が男と喋ってる。

かなり、楽しそうだし・・・。

マジ、最悪。

思わず、木に隠れる。

うなだれていると、

遠くの方でパタパタと

誰かが走り寄ってくる

音が聴こえる。

そっと覗いてみる。

・・・

美織?!



「ん~
 いないみたい・・・
 もう!
 探せって言ったのは誰よ!!!」

「俺だよ」

「ふぇ?!」



俺以外の男と喋った罰だ

と言わんばかりに

睨んでやる。

・・・愛のお仕置き。








< 19 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop