片オモイ×片キライ
「亮喜・・・。
 ごめんね?!
 少し、言いすぎちゃったよね?!」



!!!

なんか素直。

いつもは、反論してくるはずなのに。

でも、イイ気分。

毎回、素直ならいいんだけど。

そう思いながらも

腹が減った俺は

せっせと飯の準備をする。



「そーいえば
 小さい時とか
 親いないとき
 こうやって食べたよね~」



猫舌なのに

必死で食べる美織が

不意に言った。



「そーだっけ。
 覚えてねぇや」

「えぇ!!!!!
 最近のことだよ?!
 亮喜・・・
 もう老化始まってる?!」



カチン。

さっきの素直さは

どこいったんだ?!




< 31 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop