片オモイ×片キライ
「!!!
 な、何!!!」



ボ~っと歩いていたら

猫みたいに、首ねっこをつかまれた。



「どこ、ほっつき歩いてるんだよ」

「で、出たぁ・・・」

「俺は、お化けかっつーの!
 ってか、部屋の掃除やれ」

「え~
 なんでよぉ 自分でやったら!」

「美織・・・
 俺様の命令だろ?!」



部屋へ容疑者みたいに、連行されたアタシは

泣く泣く、掃除をすることに。



「うぅ・・・
 ヤダよぉ・・・」

「美織、手が動いてない」

「だってぇ」

「ま、とりあえず
 終わったら呼べよな」

「えっ
 勝手すぎだし・・・」

「俺様に、勝手とかないし」

「亮喜のバカ!!!」




一生懸命反撃したけど

亮喜は振り向きもせず、部屋から出てってしまった。

掃除って、短距離走よりキライな種目なんですけどっ

でもそれって、

女の子として最悪だよね、アタシ・・・。



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