好きの瞬間

「唯!今日いっぱい撮ろうね!」


そう紫菜は言う。
まぁ、意味はちゃんと分かってるから。


「いいよ。何枚くらい撮るの?」


私がそう言うとまた教室の扉が開いた。


「うぃー」

「はろー」

なんていいながら入ってきたのはやっぱりあの2人だ。

まず、うぃーと言ったのが市川 潤。こいつはタラシ野郎だ。
こいつは誰彼構わずナンパしまくったりする。

本当にため息が出たくなるのだ。


はろー、そう言ったのは学校2の秀才で中村 雛ちゃん。
この子の性格はサバサバしてていい。
だってネチっこいのは私は嫌いだし。



「あ、雛も撮ろう!」


「いいよー!でも、勉強しなくて大丈夫なの?」


なんて笑いながら紫菜に言う。
紫菜は8人の中でも馬鹿なほう。
でも、馬鹿じゃない。このメンバーのレベルが高すぎなのだ。


「大丈夫!もう深く考えないことにしたから!」


なんて言ってる。
結構大事なんじゃないかな?って思うけど紫菜は大丈夫。
ほかの奴よりは普通に頭いいから。



「今日さ、何処行く?俺いつものとこ行きたいわ。」


と尋たちが話してる。
晃平はうんうんと頷いていて潤は黒板に落書きをしてる。


この光景はいつものことだからなんか微笑ましい。


< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop