嘘の愛に溺れて


「女子はいいよ~。男子より断然楽にA取れるし。」


「あっそ。」


興味無さげに返事をされた。
別に気にしないで、最近の宏樹のモテぶりを、存分に語った。

宏樹は呆れ気味に、でも何となくだろうけど聞いてくれていた。


「おっはよ!真菜ちゃん!」



突然、後ろから春樹クンが抱きついてきた。
心臓が飛び出るじゃないかってほど驚いた。
私はあまりの驚きに体が動かなくなっていた。


「お……はよ………」


「ヤバッ!思ったより驚かせたみてぇ!
宏樹!どうしたらいいとおもう!?」


「お前が死ねばいいと思う。」


え??まさかの??


「よっしゃ、わかった!死ねばいいんだな!」


は!?


「やってやる!…………ってできるかいっ!」


春樹クンは宏樹の頭をバシッと思いっきり叩いた。

ノリツッコミ…。

宏樹はあからさまに不機嫌になった。


「わかりやすいノリツッコミしてんじゃねぇよ。わらえねぇ。」


「す、すんません…。」


「アハハ…。」



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