嘘の愛に溺れて
――ねぇ宏樹、私…この時凄く幸せだった。
貴方や春樹が一緒で毎日笑って…
でも、こんな日常が崩されるなんて…
放課後、私と宏樹は二人で公園に来ていた。
「宏樹、私…宏樹のこと好き…。大好きだよ…。」
「なんだ??いきなり…。俺も好きだよ。」
「本当…??」
「当たり前だろ。」
そんな一言に凄く安心する…。
「あっ!そういえば!」
「ん?どうした?」
「宿題!数学がわかんなくって…。時間かかるから。
ごめん!ちょっと帰るね!」
数学は基礎がわかってないから、かなり時間がかかる。
「教えてやろっか。」
そこに、神の救いの手のような神の声が聞こえた。
「本当に!?じゃあ図書館いく??」
「俺んち、今日誰もいねぇし来れば??」
え…と、一瞬戸惑った。
私だって馬鹿じゃない。
それがどう意味しているのかは私にだってわかる。