嘘の愛に溺れて



でも、もう付き合って大分経つし私もいいと思う。


「じゃあ…お邪魔しようかな。」


しばらくして着いた宏樹の家。意外と大きいし、最近増えている洋風な感じの雨戸がない家だ。

綺麗だし、うちとは大違い。


「ほら、お茶」


手渡されたお茶を啜る。はじめて飲んだお茶に驚く。

こんなお茶、はじめて…
爽やかだけど…味もしっかりしてて、おいしい。


「これ、何茶??」


宏樹に聞くけど宏樹は、知らね とだけしか答えてくれなかった。


しばらくして、会話が落ち着いてきた頃、宏樹が「いい?」って聞いてきた。
わたしはうん、とだけいって宏樹にベッドへと運ばれた。


「優しくする…」


そしてその夜、私達は一つになった。

触れ合う肌と肌の温もりは温かかった。








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