最強姫と炎の王子
フルノースは静かに口を開いた。


「まれに力が暴走するってか?」


フレイスはフルノースの言葉にはっと

顔をあげた。


「力がなければよかったか?

今頃普通の王子だったか?

でも、それでいいのか?」


シルフィーが問いかけるように話しかけた。


「能力者でも王子にはなれる。

それを含めた強い王子になるんだ。

それでなくては国民はついて来てはくれない。」


シルフィーの目には強い意志が見えた。


『シルフィー様はこの国の姫でもあります。

一番に気持ちは分かるはずです。』


レイはシルフィーに一礼をした。


勝手に話したことを。





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