最強姫と炎の王子
『通りでどこかで聞いた名前だと思った!』


カインは唐突に立ったためイスが後ろに

転んでしまった。


「お前も避けられぬ定めの者なのか…。」


フレイスは静かに、でもちゃんと聞こえる音で

話し始めた。


「俺は正直、能力はいらないと思っている。

でも、親父は許さなかった。

能力を誇りに思えと…。

だから俺は確かめるためにここに来た。

能力は俺にとって有益かどうか…。」


フレイスは手を置いている辺りの布を

ぎゅっと握った。


「そうだな。

色々な者がいる勉強するといい。」


フルノースは意味深な笑みをたたえて

シルフィーを見た。








< 20 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop