1年前の遠い春
「どしたん!?」
またまた男の子は驚き。


「10円玉落とした。」
あたしがそういうと

男の子は、人懐っこい笑顔を
あたしに向けて、


「じゃ、先に見つけた方が貰えることなっっ。」

といった。


はいぃい!?

ママに怒られろと??


冗談じゃない。

「無理やって!!」
あたしが言った時には
男の子はもう探し始めていた。
こうなったら
何が何でも探してみせる!

あたしは、そう決心して
手当たり次第に

見回した。
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