イツワリ☆カップル
二章 2人の気持ち

Side波人

俺は萌乃を利用した



俺は正直、萌乃を好きだと思ったことはない。

ただ、可愛くて料理が上手く尽くす女としか思ったことがない




昨日、俺はたえきれずにカップルのふりをしようと言った


萌乃は泣くのを我慢していたが、結局泣いていた




「おい、萌乃?学校行くぞ?」



そして今、萌乃が住んでいるアパートに来ている



いつもなら玄関の前にいるのだが、今日は居なかった



「萌乃?」



俺がキレ気味に言うと中からうっすら声がした




「先に行って」



「分かった」




俺はアパートをあとにした





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