イツワリ☆カップル

あたしが困っていると誰かの声がした




「俺の責任です」




そう言ってきたのは波人君だった




「誰じゃ!?」



「萌乃さんとお付き合いさせていただいてます、大塚波人と言います」



「君が原因かね?」



「はい。俺、留学するんです。そしたら萌乃さんが泣き出して…」



はぁ?留学!?
いやいや、違うでしょ!




「まぁなんとなく分かったよ」



いやいや、違いますから!!



「あ、あの!!」



あたしが喋ろうとしたら波人君は被せてきた



「萌乃さん、悲しかったのだと思います…」



「ぅ~ん…分かったよ、萌乃を残す」



「本当ですか?」



あたしは瞬時に聞いた



「あぁ。しかし、また倒れたら引き取ります」



「はい」



そう言っておばあさんは出ていった



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