君に片想い中
もう一つの
ある日一件のメールが来た。
ゆうきからだった。
ゆうきと言うのは、
あたしの初恋の相手。
そう。
初めて告白し
初めてフラれた
あのゆうきからだった。
[今から〇〇公園に来れる?]
あたしの家の近くの
公園だった。
[行けるよ。]
と返信する。
[じゃあ、今すぐ来て?]
[りょーかい]
あたしはすぐに公園へ
向かった。
公園につくとまだ
ゆうきは来てなかったんだ。
一人で待ってるとき
いろんなことを考えた。
ゆうきとたくみは
同じクラブでとても
仲がいいんだ。
たくみのこと?
ずっとそればっかり
考えてた。
「よっす!!」
ゆうきが来たみたい。
「どうしたの?」
「今から言うことを
真剣に聞いて。
俺ともみのことが好きだ。」
告白された。
「…ありがと」
理解できない。
あんたフったじゃん。
なのになんで?
あっ。わかった。
これは冷やかしだ。
あたしは
「冷やかしならいやない。
じゃーね」
と言って帰ろうとしたとき。
「俺マジ。
真剣に聞いてって
言ったじゃねーか。
俺マジなんだよ。」
ゆうきの顔は本気だった。
ゆうきは
「小学校の頃からずっと、
ずっとずっと好きだった。
ともみが告白してきたときは
スゲー嬉しかった。
けど、どおしていいか
分からなくなって、
"意味わかんねー"
って俺の一言で、お前は
俺の前から去った。
ほんとは嬉しかったのに。
あの時はほんとごめん。」
あたしはどうしていいか
分からなくなった。