君に片想い中
そしてゆうきに
たくみのことを話そうと
思った。

「あの。ゆうき?あたしね
たくみのことが」

「わかってる。」

話の途中でゆうきが言った。

「ともみがたくみのことを
好きなのも全部
知ってるんだ。
たくみから聞いた。
俺たくみに言ってたんだ。
ともみが好きって。
なのにともみが
たくみにコクるから…
たくみはきっと俺に
気を使ってフったんだ。」

「そんなぁ」

たくみがフった理由は
それだったの!?

「ごめん。たくみが
ともみとは絶対に
付き合わねぇから
ゆうきがコクってこい。
って言って。」

あたしは聞き逃さなかった。
"ともみとは絶対に付き合わねぇ"

「…ぇ…。」
あたしは声が
出なかった。

「付き合って 」



あたしはどうしたらいいの?

このままたくみのことを
好きでいても
付き合えないんだよ。
ならいっそうゆうきと…


ゆうきは背がちっちゃい。
なのにすっごく強くて
いっつも小学校の頃は
ゆうきに守ってもらった。
大人になるにつれ、
顔はかっこよくなってきて
学年でもかなりモテた。

あたしも好きだったんだし
初恋の相手だしね。

あたしの答えは、

「いいよ。」

その時ゆうきは
すっごく嬉しそうな
顔をしてた。
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