君に片想い中
ある日一件のメールが来た。
見てみると
たくみからだった。

[ゆうきと付き合ったんだろ?
おめでとう。]


その時なんだか
すっごく悲しくなった。

[うん。ありがと]


たくみが遠く感じた。
その日の晩
あたしはゆうきにメールした。

[やっぱりたくみが好き。
自分に嘘はつけないよ。
ゆうきといる方が
幸せなのかもしれない。
でもね、辛いよ。
たくみが好きだから。
ゆうきを好きになることは
どうしても出来ない。
本当にごめんなさい。]

それは別れをきり出す
内容だった。
ゆうきの返事は

[そっか。分かった。
真剣にたくみとともみを
応援するわ。
今までありがとな。
ただ辛いときは
俺に言えよ?
いつでもスタンバってるから]

これであたしたちは
終わったんだ。
期間は約3週間。
短い間ありがとう。
本当にありがとう。

次の日ゆうきの目は
ものすごく腫れていた。
泣いたのかなぁ。

振り回したくせに
あたしはゆうきに
何にもしなかった。
本当に最低な女だ。
自分を攻め続けた。



家に帰ったらすぐに
たくみにメールした。

[ゆうきと別れた。]

返事は返って来なかった。
どうして!?


結局ずっと待ってたけど
返事はなかったんだ…


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