恋春


ミクは涙目だった。



「そんな女よりぁたしの方が好きなんだからっ!!」



…確かにそぅだ。



紗奈は彼女じゃなぃし。



「…私は…陽向が好きです。」



紗奈が言った。



「ミクさんに負けないくらい…大好きなの。」



紗奈はミクを真っ直ぐ見て言った。



「俺はミクが好きだったよ。でも違う好きだったかもしれない。

今はこの子が好きなんだ。」



< 102 / 177 >

この作品をシェア

pagetop