恋春


「…先輩といると調子狂う…」


「いくらでも狂わせてやるよ」



先輩は廊下を歩いて放課後の美術室に行った。



「…先輩…?」


「…来いよ」



誰もいない美術室。



ドアの鍵を先輩は閉めた。



私が先輩の方へ行くと



「好きだよ」


「え…」


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