恋春


日が段々落ちてきた。



…夕日が俺の影を作る。



「待ってろ今行くから」



俺は電話を切って音楽室に向かった。








ガチャ



ドアを開けると独特な匂いがした。



「…どうした」



朝奈は1人でしゃがんでいた。



「…ハルっ」



朝奈は俺に抱きついた。



「あ、朝奈!?」



俺は動揺した。



「ゴメン…」


「どうした」



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