恋春


俺から離れると朝奈は言った。



「隣の男子校の男子に…絡まれて…今も追いかけられてて…」



朝奈は涙目になった。



「1人で…怖かったっ…」



朝奈は下を向いた。



「…大丈夫だから」



続けて言った。



「俺がいるから」



俺はそぅ言って抱きしめた。



「ハ…ル…?」


「…部屋戻ろう」


「…ぅん…」



朝奈は小さく頷いた。



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