恋春


…そんなことわかってる



「どうかした?」



朝奈が俺の顔を覗いた。



「…なんでもなぃ」



…この気持ちは絶対にバレてはいけない。



…絶対に。








「ハル…」



夏祭りから数日経った。



朝奈が上半身裸の俺を見て言った。



「…なんだよ」


「ふ、服着てよッ!!」



朝奈が顔を赤らめた。



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