恋春


「嫌がってんじゃん」


「は?」



俺は周りに誰もいないのを確認して男に向かって…



「離せってことだよッ」



…回し蹴りをした。



「痛っ…」



蹴りは命中して、朝奈は抜け出した。



「ハル…!!」


「朝奈…平気か?」


「うん…!!」



会話をしていると男が言った。



「何者だよ…お前」


「…ただの女子高生だよッ」



そぅ言って朝奈の手を引いた。



「行こ」


< 164 / 177 >

この作品をシェア

pagetop