恋春


ためらう俺とは逆に朝奈はいつもと同じ。



「…朝奈」



俺は朝奈に正面から言った。



なのに…



「あ!テレビつける?」なんて、かわされた。



テレビをつけようとする朝奈を止めた。



「おい」


「…っ!!離して…」



掴んだ手を俺は離さなかった。



「朝奈…聞けって」


「ヤダ…っ!!聞かないっ」



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