恋春


その時みんながこっちを見た。



「あ!夏川くるみ!!」



部員の誰かが言った。



「え…っ!?」


「今日はくるみが見てるからね〜気合い入れなさいっ!!」


「はいっ!」



…唯佳のヤツ…私をだしに使ったな。



私は唯佳を軽く睨んだ。



「ゴメンゴメン。くるみ協力してよっ!!」


「…まぁヒマだからいぃけど」



私は小声で言った。



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