恋春


先輩は顔を離してくれた。



「あの…どこまで…?」


「公園で待ち合わせ」



公園か…。



「私はなんて言えば」


「んー…私の方が陽向を愛してる…かな?」



そんなこと言うのっ!?



「言ってみて?」


「…私の方が…ひ、ひな、たを愛してる…」


「…」



先輩は黙ってしまった。



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