恋春


「あ、いや…」と紗奈は申し訳なさそうに言った。



「彼女とは別れる理由があった訳じゃなぃですか…

だから会いにくいのかもって…」


…心配してくれてるのか?



「…平気だよ。全然。…別れたこと後悔してなぃし。」



俺はベンチに座って言った。



「…そうですか…ならよかったです…」



紗奈はフワっと笑った。



< 99 / 177 >

この作品をシェア

pagetop