貴様!何様?会長様!?



「華奈ってば目を離した途端、どっか消えちゃうんだもん」

「桜を見てたんだ。スッゴい綺麗で、奥の方に…」



っ!!!!



だめ、だめだめ!!



私の口ったら、油断も隙も無いんだから!!!



「奥になに?」

「えと…お、奥の方も綺麗だったんだよ!」



慌ててごまかす私を、ナミちゃんは特につっこむ事なく流してくれた。



「じゃ、お花見が楽しみじゃーん♪」



私にとってナミちゃんは、しっかり者で大人っぽくて、頼れる存在だ。



クラスも一緒で、本当によかった。



「新入生ー!入場するから静かにしろー!」



先生の呼び掛けで、新入生が少しずつ体育館へ入っていく。



< 10 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop