貴様!何様?会長様!?
「華奈ってば目を離した途端、どっか消えちゃうんだもん」
「桜を見てたんだ。スッゴい綺麗で、奥の方に…」
っ!!!!
だめ、だめだめ!!
私の口ったら、油断も隙も無いんだから!!!
「奥になに?」
「えと…お、奥の方も綺麗だったんだよ!」
慌ててごまかす私を、ナミちゃんは特につっこむ事なく流してくれた。
「じゃ、お花見が楽しみじゃーん♪」
私にとってナミちゃんは、しっかり者で大人っぽくて、頼れる存在だ。
クラスも一緒で、本当によかった。
「新入生ー!入場するから静かにしろー!」
先生の呼び掛けで、新入生が少しずつ体育館へ入っていく。