貴様!何様?会長様!?
そのため、表情が伺いづらい。
だから余計に、零会長の考えは私には分からなかった。
まぁ…例え明るくても、何考えてるか分からない人だけど。
「私はもう、逃げも隠れもしません」
本心を、私の決意を、会長に信じてほしかった。
私はもう、生徒会の一員だと認めてほしかった。
このお花見会の準備をするメンバーを、すぐ側で見てきた。
冷酷な生徒会長の噂も、嘘ではないのかもしれない。
だけど、みんなは桜華のために必死だった。
いつしか私は、“捕われた”のではなくて、自ら入りたいと思うようになっていた。
それくらいこの生徒会は、私にとって輝いて見えていたから。