貴様!何様?会長様!?
「…んな露骨にやな顔されたら、気分悪いな」
「え…」
吉野は驚いて、固まってしまってる。
自分が、やな顔をしていないとでも思ったのか。
そっちの方が俺は驚きだ。
「べ、別に…いやな顔なんてっ」
「なんなら鏡でもかしてやろうか」
机に肘をつき、からかうようにそう言うと、吉野は顔を真っ赤にして言い返す。
「そんな事しなくても大丈夫です!」
こうして話している間にも、吉野は俺と目を合わせようとしない。
そんな態度をとられて、俺だっていつまでも黙ってはいない。
「…お前さ、ここ最近いったい何だよ?」
「………」
思い当たる事がいろいろあるのか、吉野は目を泳がせる。