貴様!何様?会長様!?
「ところで染井会長、1年C組になにか用?」
あえて俺を“染井会長”と呼び、腕を組みながら俺へと視線を移す沢口。
この余裕ぶっこいてる顔が、俺を余計にイライラさせる。
「…お前が担任かよ」
なんか面倒な事になりそうだ。
俺は出来ることなら、コイツと関わりたくはない。
「まーね。こんな可愛い子がクラスにいて、今年はラッキーだよ」
「さ、沢口先生っ?!」
そう言いながら、沢口は吉野の肩を抱き寄せた。
……(怒)
「華奈ちゃん、零になんて近づかない方がいいんじゃない?また泣かされちゃうよ?」
「え…あの、でも私生徒会が…」
「いいじゃん、そんなの」
(怒)(怒)
何が「いいじゃん」だよ。
なにもよくねーよ。