貴様!何様?会長様!?



舞台袖まで行くと、俺達の姿を見つけた途端1人駆け寄ってきた。



「やっと来た!ヒヤヒヤさせんじゃないわよ!!」

「痛っ!なんで俺が殴られんだよ?!」

「うっさい!!でかい声出すんじゃない!!」

「はぁ?お前なぁ?!」



仲よさ気にケンカを始める2人を、俺は冷静に眺めるだけ。



佐々木克也(ササキカツヤ)。



まぁ、簡単に言うと俺の部下だ。



で、もう片方のキツそうな女は、高峰渚(タカミネナギサ)。



簡単に言うと、コイツも俺の部下みたいなもんだな。



「あ~!こんな馬鹿相手にしてる場合じゃないのよ!!」

「ば、馬鹿!?」



ようやくケンカを止め、指定された席へそれぞれ着いていく。



―――生徒会役員席、に。



< 12 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop