貴様!何様?会長様!?
舞台袖まで行くと、俺達の姿を見つけた途端1人駆け寄ってきた。
「やっと来た!ヒヤヒヤさせんじゃないわよ!!」
「痛っ!なんで俺が殴られんだよ?!」
「うっさい!!でかい声出すんじゃない!!」
「はぁ?お前なぁ?!」
仲よさ気にケンカを始める2人を、俺は冷静に眺めるだけ。
佐々木克也(ササキカツヤ)。
まぁ、簡単に言うと俺の部下だ。
で、もう片方のキツそうな女は、高峰渚(タカミネナギサ)。
簡単に言うと、コイツも俺の部下みたいなもんだな。
「あ~!こんな馬鹿相手にしてる場合じゃないのよ!!」
「ば、馬鹿!?」
ようやくケンカを止め、指定された席へそれぞれ着いていく。
―――生徒会役員席、に。