貴様!何様?会長様!?
そして入学式とか言う、形だけの式が始まった。
……にしても、眠い。
さっき睡眠妨害されたしな。
しかも“あそこ”まで見つかっちまうし、最悪だ。
あくびをしていた俺を見つけたナギ(渚)が、斜め前の席から俺を睨む。
「余裕みたいだけど、あんた大丈夫なの?」
小声で尋ねてくるのは、多分会長挨拶のことだろう。
「…なにが」
「挨拶に決まってんでしょ?!リハサボりやがって、ちゃんと考えて来てんの!?」
ったく、お節介なヤツだ。
「お前俺を誰だと思ってんだよ?」
俺はナギに向かって、自信に満ちた笑みを見せた。
「もう…!あんまり無茶したら知らないからな」
そう言うと、呆れた顔で前を向いた。