貴様!何様?会長様!?
「まぁ、良くはないね。というか俺、嫌われてるしね」
確かに、零会長は沢口先生の前だと刺々してる。
好意を持っていない事は、誰が見ても明白なのだけれど。
従兄弟なのに、なんだかもったいない。
けど私には、零会長よりもずっと…
「なんでそんなこと聞くの?」
沢口先生が零会長を見る目が、冷たく見えたから。
「…いえ、なんとなくです」
私のきのせいかもしれないし。
「そんなに仲悪そう?」
沢口先生はおかしそうに言った。
仲が悪いというか、何と言うか…。
零会長は、必要以上に関わるのを避けてるみたいだし。
沢口先生は、零会長に近づいてはいくものの、どこか冷たい空気を出している。