貴様!何様?会長様!?
この人の考えている事は、私にはさっぱり分からない。
だけど、この挑戦は受けなきゃいけないと思うから。
生徒会のために。
零会長のために。
私は今の生徒会のみんなが、好きだから。
三大冷な零会長だけど、本当はこの学校の事や生徒の事を、誰よりもよく考えてる。
決して権力だけで、好き勝手やってる訳じゃない。
それを知っているのはきっと、生徒会メンバーぐらいなんだろうけど。
「私が言うことを聞けば、不信任運動なんて事は、やめてもらえますか?」
「そうだね。考えてもいいよ」
曖昧な返事をする沢口先生。
だけど今は、この曖昧を信じるしかない。
のぞむところだ、沢口直樹!!
新米な私だけど、生徒会の為になにか出来るなら。
これ以上嬉しいことはない。